愛玩動物と新型コロナウィルス感染症について

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相変わらずマニュアルを見ながらブログ作業をしていますが、細かいところの設定など一度画面を閉じてしまうと忘れ、再度マニュアルの同じページを見るという無限ループの毎日。記憶能力の衰えを嘆いてばかりもいられないので、これはもう頻繁に更新作業をして覚えちゃいなさい!という神様のお告げなんだな、と思うことにしました。

さて心機一転したブログの最初の記事はもっと明るく楽しいものにしたかったのですが、どうしてもこの時期は新型コロナウィルスの話題になってしまいますね。5月14日のYahooニュースにて「ネコ同士でも感染拡大 注意を」という記事が出ていました。ペットの感染に関する情報は診察の際や以前にもホームページなどでお知らせしてきましたが、改めて5月時点での情報をお伝えしたいと思います。

まず2月下旬から3月上旬、香港において新型コロナウイルス感染者の飼育犬から PCR弱陽性反応が出た事例、さらに感染が疑われる事例が発表されました。

その後、ニュ ー ヨ ークやインドの動物園でのネコ科動物への感染や、 ベルギーやアメリカでの猫への感染が報告されています。しかし、これまで愛玩動物から人 に感染したという事例は報告されておらず、ベルギー当局も「愛玩動物から人 に感染する危険性はない。」としています。

中国やドイツにおける感染実験では、豚や鶏は非感受性であり、犬も殆ど感受性がないとしています。 しかし、猫とフェレットは感受性が高く、猫は呼吸器症状を示さず消化器症状を示して、猫から猫への感染が見られると報告さ れています。

このような知見にかんがみ、日本獣医師会は以下のような対応 を推奨しています。

① 感染した人と濃厚接触のあった愛玩動物が感染する可能性は否定できないことから、ご自身の愛玩動物を感染から守るためにも、飼い主がしっかりした感染防御の対応をとることが最も重要です。

② 人から猫、猫から猫への感染の可能性が考えられることから、①のほか、猫 は外に放さず室内で飼育することが適正飼養の観点からも望まれます。

③ 新型コロナウイルス陽性となった飼い主と接触のあった動物に臨床症状が認められた場合は、事前にかかりつけの獣医師と電話相談のうえ、獣医師の指示に従い動物病院で診察を受けてください。

④ 診察の際、獣医師は個人用防護具(マスク、 ゴー グル、防護衣等)の使用を 徹底し、十分に感染防御策をとって診察を行ってください。

⑤ 診察の結果によって検査の必要があると思われるときには、 獣医師から国 立感染症研究所獣医科学部に検査の必要性を問い合わせてください。

現在のところ横浜市の動物病院において新型コロナウィルスに感染したペットの診療報告はありません。消化器症状の代表的なものは嘔吐や下痢ですが、これらの症状は珍しくは無い事、ペットの新型コロナウィルス検査は実施が出来ないなどの理由から動物病院において鑑別は困難と思われます。

やはりポイントとなるのは③のペットが陽性の人間と接触した可能性があるか否か、になってくると思われます。あくまでも念の為としてですが、ご家族などペットの周囲で体調の優れない方がいらっしゃった場合はご相談ください。

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